濃厚で複雑な味わいで始まり、最後は爽やかキタムラサキウニ
夏のウニと言えば、西日本の赤ウニを筆頭に様々な種類がありますが、市場の中でも流通量が多いのが北から入荷するキタムラサキウニ。キタムラサキウニは、冬をメインに流通する赤ウニに比べ、爽やかで複雑な旨味が特徴。特に殻付きが個人的には好きで手間はかかるのですが、その手間を楽しめる方は殻付きはおススメです。
宮城・岩手・北海道からの入荷が多い
キタムラサキウニは大きく分けると宮城県・岩手県などの三陸、もしくは北海道からの入荷が多いです。北海道のものは天然モノが多く、一方で三陸産のものは養殖中心です。天然ものは、もちろん美味しいのですが、三陸の養殖ウニも負けていません。手間をかけてこだわって作っているため、とても美味しいです。濃厚な旨味と甘味の中に酸味がほのかにあり、とても美味しいです。
殻付きウニを処理する楽しみ
殻付きウニとなると手間がかかり敬遠される場合もありますが、自分で殻を破り、ウニから黒いワタを取り、綺麗にしていく作業ですが、いろんな事を忘れて集中して作業を行うため、今流行りのマインドフルにも近い感覚があり、作業が終わった時はとても心地良い気持ちになってします(個人の見解です)。また綺麗に並べた板ウニがどのような工程を経て作られるか、ざっくりと理解することができます。そうなると食べるものへの感謝も増し、更に美味しく感じるのではと思います。
クチバシをとって、割って、掃除をする
具体的なキタムラサキウニの下処理ですが、手順を下記します。
①まずはクチバシをとる
クチバシの周りは柔らかく、そこにキチンバサミなどで刃を入れてクチバシをくりぬいて下さい。
②殻を割る
クチバシがあったところから切り込みを入れ、ハサミで殻を下に向けて切って下さい。数カ所切れば、あとは殻を引っ張ると割れます。
③ウニをキレイにする
中にウニが見えてくるので、黒いワタがついており、それらをピンセットなどで取り除いて下さい。また塩水を作って、塩水の中で取り除く方が簡単だったりします。
*塩水は約3%(例:1リットルのお水に30gの塩を使用)でお作り下さい。
④水気を切り、盛り付ける
きれいになったウニをザルやペーパーなどで水気を切り、お皿に盛り付けて完成です。
キタムラサキウニは、夏になると終わってしまいますので、ぜひこの機会をお見逃しなく!